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スタジオ日記 2012年12月15日。

1997年頃、我々はモレッテイと仕事をしていた。モレッテイが買収したカーシューのイメージを更新するブランデイングの仕事であった。靴のデザインを見直し、靴箱から薄紙、ショップインショップのための展示キット、展示会設計、カタログに代わる本の刊行、ロゴに至るまで一切のイメージを一新した。競争自動車のエンジンの設計図面の展開図や車がアリゾナの砂漠を猛スピードで飛ばす姿、江ノ島で出会った漁師やあるいは当時建築現場を抱えていたシリアとレバノンの人のポートレート、永年に及んで毎月のように滞在を重ね続けていたマラケシュのマムーニアホテルのデコのインテリアなども加えて、時間と場所を自在に組み合わせていくことで完成させた仕事であった。その操作の後にカーシューは、プラダに引き取られたのである。このAlberto Moretti は、そのモレッテイの次男である。このようにアーテイステイックでかつグラムールな靴をデザインする大胆さがあるとは。何ともうれしい限りである。

矢島みゆき

スタジオ日記。2012年12月20日。

 

 

 

本日完成した仕事: 1 レストランすみれ のウェブサイト  www.ristorantesumire.it   2   ブテイックビッフィのクリスマス用ショーウィンドウのパネル 3     ブテイックバンネルのクリスマス用ショーウィンドウのパネル。4  イタリアの輸送業社 イタルモンド社の新聞用広告。等。

 

我々のスタジオが創ったレストランのウェブサイトは他に、リストランテよし 、スシテカ 、パーネアクゥア、テイメがある。

ウェブサイトの制作は、小説を書いたり映画を作ったりすることに似ている。クライアントの性格や人柄を読み取り、クライアントの仕事の世界の特性を理解分析して、その世界観を映像と言葉と色と音と香りと理論とで組み立てる。インタビューを文で表す事と同様に楽しむことができる。                                                矢島みゆき

2010年2月24日水曜日

21 FEB 2010

 

今日がどういう日であったか。

日が沈んで当たり一面が群青色につつまれ、そこかしこに四角い明かりがともり始める頃になると、ふとその日を振り返ることがあります。

そ の昔は毎日そういう時間が訪れ、紙に向かって延々と記すのを常としておりました。近頃では毎日が飛ぶように早く過ぎて行くのに、やるべき事があまりに多 く、しかもあらゆる意味での締め切りが何倍にも加速しているために、自分を振り返ったり、その日を振り返ったりすることを日常の行事とし続ける事がむずか しくなっております。しかし、この作業はできれば毎日習慣として続ける事が望まれるものだと考えます。自分のその日の行動の表向きのあるいは裏の意味や、 強い感情を引き起こした源の事柄あるいは関係、などについて自分のなかを毎日振り返り、そして洗い流すというのは、とても重要な行為です。自分と対話をす るという事が大切なのです。自分を第三者として捉える力を養うのに役立ちます。ただ、こうした瞑想の作業にはフィルターとなる倫理感が必要となります。自 分自身…

ウィンドウデイスプレイ。

イタリアの街もクリスマスの飾りで覆われ始めた。特にサンタルチアの日(12月14日)がいわゆるクリスマスイヴに当たるベルガモの街では、この週末は贈り物を捜す人々でにぎわっていた。通りごとにデザインや色の異なる明かりが飾られて、通常は暗くて心なしか侘しい感じのする通りが打って変わって晴れやかな勢いに包まれる。年一回の恒例のクリスマスではあるが、人々に取っては一年の区切りとして、毎年新たな気持ちで準備をすることを厭わない行事である。ベルガモの目抜き通りに2件を構えるブテイック、ビッフィ。イタリア有数のブテイックである。服飾雑貨を捜す人は先ずこの店に立ち寄る。街一番の店となれば、ウィンドウデイスプレイもおろそかにはできない。

我々のスタジオは、ミラノの店のみならず、このベルガモの店のショーウィンドウの、ミラノコレクションの時期の他にクリスマス期のパネル創りをこの10年間継続して製作して今に至っている。

 

スタジオの受賞歴。

 

 

本日完成させた仕事。:マリオッテイアッレダメンテイ社のためのウェブサイト。http://www.mariottiarredamenti.it

粋なインテリアに整えたい人は、ここにいらしてください。

矢島みゆき

記者会見があったのでトリエンナーレに出かけた。会場は2階のデザインミュージアムの中であった。驚いた。現在のこのミュージアムのインテリアデザインは誰の仕事なのだろう。設計の内容が、うちのスタジオが1987年に完成させた、日本のセイレンという企業のミラノオフィスと全くうり二つなのである。この情報はうちのスタジオの ウェブサイトhtp:// www.sergiocalatroni.com を開ければ写真付きで見ることができる。情報公開時代にあっては、模倣は避け得ないということか。それにしても、創る者は、この世で初めてのものを、歴史上初のものを考え出す事に最大の喜びを見るはず、と思うのは我々のスタジオのひとりよがりか。創り出す者の誇り、というのを持たないのだろうか。そうだとすれば、うちのスタジオの特性は、ひとえに其の部分にある。世界初出のデザインの考え方を提案する。すでにあるものの二番煎じには関心がない。それが故に、我々のスタジオは、これまでの仕事の大方が重要な国際賞を獲得してきた。1997年のADC 大賞(,資生堂 UNTIED のパッケージング)、2003年のWDA 銀賞(ウィンドウデイスプレイ)、2005年のLIAA 大賞(資生堂ステファンマレイのブランデイングコンセプトと各分野のデザイン)、2005年のWDA銀賞(インテリア設計)、2004~現在まで計8回のWEBBY/W3 金/銀賞(www.fabriziosclavi.com, www.colombaleddi.com, etc.)、2005年の AGA KAHN 建築賞ノミネート(,シリア日本大使館の設計)通算数回のグッドデザイン賞(資生堂ステファンマレイのパッケージング、同グラフィックデザイン、等)、INDEX ノミネート(資生堂ステファンマレイ)、等々。

今なお、我々は一つ一つの仕事に及んで、先ず過去の歴史上に既にあるものを知り、続いてまだこの世に存在していないデザインの理念を考えて行く。創ると言う行為は実に魅惑的で心躍る楽しみである。眠る暇も惜しんで、というより、それらを忘れて没頭してしまう。考えの骨子をまとめ、音楽を創り、造形物を考え、色を創り、世の中を観察し、クライアントと対話をし、匂いを選び、光の力に魅入り、素材を捜し、、、、。毎日が仕事であり休日であり、その間に区別がない。何と幸せな日々かと思う。 矢島みゆき

スタジオ日記。



本日の仕事。
1。ある有力ブランドの広告戦略の1企画の恊働スタジオとなった。2013年春からの仕事である。喜ばしいことである。
2。50年代から、イタリア製、と言う単語の同義語を勤めてきたブランドのひとつ、靴のFRAGIACOMO フラジャコモ。昨年、そのオーナが変わって、すべてが新しくなる事になった。
新店舗は VIA TURATI に開く。その工事が今日から始まった。店舗設計は、我々のスタジオである。空間のデザインが設計どおりに完成するか否かは、工事現場の人々の理解次第だ。細部に至るまで設計の意図を克明に説明し、日々、管理しなくてはならない。設計意図を共有できてエネルギーの統合がなれば、一歩一歩完成に向かう日々は、各専門家の大きな感激の相乗効果で幸福感にはち切れんばかりに成る。その逆の場合には悲惨なものであろう。そのために我々のスタジオでは、毎回、施行会社を自分たちで選んできた。
ところが、今回は、既に施主が施行会社を用意していた。アーメン。
具象の柄
幼いときから、具象的な絵柄に関心を持ったことがなかった。小学校の卒業時に学校に残したレンガの上のレリーフも教師はそれぞれ自分の肖像を刻むようにと指導していて、私以外の生徒は自分の顔に近づけた絵にしようと、悪戦苦闘していた。私は、いわばピカソの人物画のような、左右非対称で極端にデフォルメされた顔を描いて悠々と作業を終えた。中学生になるとピカビアをとても好きだと思った。大学生になってからはシュビッタースとかハンスリヒターとか、そういった名前を引っ張り出してきては、彼らについての,あるいは彼ら自信が綴った本の翻訳にのめり込んだ。大学を卒業した頃、私が心酔していたS教授が、ベレンソンの “ ルネッサンスのイタリア画家 ”、という本を必ず読むようにと、半ばそれを強制した。私が具象的な絵画を注意して眺める、それが初めての体験であった。
その後は何の意識もなく、具象も抽象もコンセプチュアルの区別もなく、目の前に在る/やってくるあらゆるものに積極的な関心を持つ日々になった。少し大人に成ったと言う事であったかもしれない。
そして今、イラストレーターのファブリツイオさんのイラストを使ったインテリアテキスタイルの新コレクションが、2013年の4月1日からコインという百貨店のブランドとして販売が始まる。先週、それについての記者会見があった。我々のスタジオはこのプロジェクトの恊働スタジオとして仕事をする。このテキスタイルは、すべてある種の具象的な柄から成っている。それを見た瞬間から現在に至るまで、何と愛らしいのだろう、と思い、思い続けている。このイラストレーターの性格と育ち方の一部を見た気がした。これが逆に抽象的な柄や幾何柄だったら、ココロが動かなかったかもしれない、とも思う。人もものも変わるものなのだ。                                                矢島みゆき
写真はリビアングラス。

スタジオ日記。

本日完成した仕事。某イラストレーターとの恊働のしごと:2013年に販売開始の百貨店のインテリアテキスタイルブランドの構築。2012年12月に記者発表あり。喜び。       矢島みゆき

2010年2月24日水曜日。

 

 

2010224日水曜日

17 FEB 2010

 

今日もつつがなく一日が終わろうとしております。

人 の一生をはかないと表現する人がございます。私には、未だその言葉の意味するところが明確には理解出来ておりません。精一杯に生きる、エネルギーのない状 態があるとすれば、それを何とか解消しようといろいろに考えて工夫してみる、明るい気分でない場合には、なんとかして陽性な心持ちに持って行こうと様々に 試す、、、といった暮らし方を習いとしている私には、まだその”はかない”、という単語を使いこなす事ができてはいないのでございます。

 

そういう意味で、今日もいわばタフな一日でございました。

 

砂漠での日常は、積極的に受動的になることを周囲の自然が私に要求して参ります。もしも、私が能動的に行動すれば、大きな自然の摂理はそういう私を呑み込んでしまう事でしょう。

即ち、そういう私は砂漠に自分の命を置いて行くしかない事態になりましょう。自然に対してひれ伏して自分の身をすっかり委ねてしまうことがそこで…

ウェブサイト作り。

うちのスタジオは、2002年からウェブサイトを創り始めた。最初のウェブはいうまでもなく我々のスタジオのサイト。今も使っているが、2010年から内容の更新が止まっている。仕事量が多くなって更新に使っている時間が亡くなってしまったためだ。ちかじか、2010年以降現在までの仕事を加えるので、見ていただきたい。http://www.sergiocalatroni.com 各シンボルマークが仕事の項目立てを示している。ARCHIVIO と書き加えられたシンボルマークのところには、これまでに作り上げては消して行ったうちのサイト用のホームページのグラフィックがおびただしい数、蓄えられている。数年間担当したハイファッションオンライン雑誌の過去のぺーじについても、web というシンボルマーク(渦巻き)を開けてそこに現れる絡み合った黄緑の糸の上にある大きめの点をクリックするとその線につながっているウェブサイトのなまえがでる。その名前をクリックすると内容が現れる。従って highfashion  と書かれた糸をクリックしていただくと過去の同オンライン雑誌の内容が現れる。他人の

ために、初めて製作したウェブは 資生堂のステファンマレイのブランドサイトである。www.stephanmarais.com  しかし、同ブランドが事業を終えてしまったので、現時点においては一般公開ができない。その後のトリノの 大型ブテイック san carlo dal 1973  のためのウェブを創った。3年後に契約が切れて、現在は別の内容のサイトに成っている。そのあとから急速にウェブの仕事が増えた。時代の変化であろう。ここに当スタジオのウェブデザインの仕事一覧を掲載する。一つひとつクリックしてみていただきたい。WEBBY international webdesign award , W3 international webby

1. ARTE

GALLERIA BLANCHERT

GALLERIA  SUZY SHAMMAH

ARTAPART

NATALIE DU PASQUIER

A-TEMPORARY

EDVIGE RIPA

NANDA VIGO

PAOLO BAROZZI

VENDUTO

PAROSH GALERIE

2

TE COLLECTION

SERGIO CALATRONI ART ROOM

GEORGE J SOWDEN

NIPPON SENSE

PASSAGGIO MILANO

GALLERIA ROSSANA ORLANDI

SPIRAL

VETRO DI MARIA CALDERARA

LUCA PRETI

DIMORE STUDIO

MADDALENA SISTO

PAOLO RINALDI – CARNET DE NOTES

TAITU’

MARIOTTI ARREDAMENTI

3.  FASHION

MILA SCHON

COLOMBA LEDDIECLECTIC Life Style

VOGUE ITALIA (competition)

HIGH FASHION
http://www.sergiocalatroni.com/highfashion/index.html

MUCHO

BIFFI

ORO INCENSO MIRRA

http://www.sergiocalatroni.com/sito_oro-incenso/

BANNER

SAN CARLO dal1973
http://www.sergiocalatroni.com/Sito_sancarlo/index.html

VALIGERIA LOMBARDA

PELLUX

BLONDIE

FRANCO FERRARI

LEILA PALERMO

FABRIZIO SCLAVI

PAROSH

SOS ANGELES

ELIO FIORUCCI

LOVE THERAPY

PAOLO CECCHIN

ISABELL N  WEDIN (intro movie)

LO  SCIARPINO

FAUSTO  SANTINI

 

ROSI SERLI – FIRE BRANDS (homepage)

 

Hache http://vimeo.com/48293656
MARIA CALDERARA

 

 

STUDIO ARIOTTO

 

 

4. RISTORANTE/ PASTICCERIA

RISTORANTE YOSHI

 

RISTORANTE SUMIRE

 

RISTORANTE OMAKASE

 

RISTORANTE TIME’

 

RISTORANTE PANE E ACQUA

 

RISTORANTE IZAKAYA

 

LA FABBRICA PIZZERIA

 

PASTICCERIA RANIERI

 

LA RINOMATA GELATERIA

ZINZBER
http://www.sergiocalatroni.com/sito_zingiber/

5. COSMETIC

SHISEIDO – STEPHANMARRAIS

6.
Creazione Teaser, Animazione

Vetro di Maria Calderara (video teaser)

Animation Artroom
http://www.youtube.com/watch?v=In6hdCYknSY

Index Garage
http://www.sergiocalatroni.com/Pages/01-Index/Garage.html

これらがうちのウェブデザインの、主な仕事である。                矢島みゆき

 

 



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