グローバルとローカル

10月30日、東京は渋谷区にある文化学園大学大学院の高木陽子教授の学生に講義を行った。

テーマはファッションにおけるグローバルとローカル。延々とグローバルな市場構築のために骨折ってきたファッションシステム。外からの技術や情報を仕入れて加味して行くのみならず、各地特有のローカルな文化や手仕事素材等をその地において育成し、それぞれを組み合わせて産業化していくことで、より広い市場を獲得する、という考え方についての話である。近年においては、アフリカがその好例として挙げられる。アフリカの女性たちが培った様々な手仕事。それらとイタリアの例えば、バッグ製造上及び市場の上のノーハウを組み合わせて、新しい製品を作り、新たな市場を開拓する。グローバルとローカル,すなわち、グローカルの考え方である。フェンデイのカルミナカンプス、そしてサマンといったブランドが実例として存在している。搾取から共同事業へ。植民地化から国境の開放へ。現象だけをとらえると幸せな選択に思われる。今後の展開を厳しい眼で見守るつもりである。 矢島みゆき